紹介

 1993年より始まった本講座は、教派·教団を越えて、教職·信徒が信州に集い、日本宣教の新たな地平をめざして、共に祈り、学び、真理について討議することを続けてきた。主の年、紀元21世紀にある主の教会が、格差と分断の世界にあって、また天皇制の下にあるこの国にあって、真の主権者であられる主キリストを、人々に宣べ伝えていくために、本講座が用いられることを願ってやまない。

世話人代表 小寺 肇

  神によって創造された世界がキリスト紀元二十一世紀を迎えようとする今日、福音に立つ教会は深い無気力に悩んでいる。思いを馳せれば、百年前、世界のキリスト者は二十世紀の明け初める前に、すべての造られたものに福音を届け終えねばならないとの意識で励んでいた。その勢いは現代のキリスト教会から失われたのではないか。我々はキリスト教会の霊的枯渇を憂いるのである。

 我々は福音を信じて、それを宣べ伝えることに励んで来たつもりであった。しかし、純粋な福音を把握しようとしつつも、これを曲げ、十全に語らず、また福音がその本来の輝きを顕わすようには宣べ伝えていなかったのではないか。教会として持つべき忠実さを失ったのではないか。

 一九四五年に敗戦とともに終わった嵐の時代の中で日本にある諸教会はキリストの教会にあるまじき背反と妥協を重ね、その反省を深めることを怠ったまま戦後の伝道に突進し、数的拡大のみを目指し、その拡大も近年行き詰まりに至ったのではないか。

 この反省に立って、我々は自らの福音理解と宣教のあり方を問い直し、主の教会の使命を検討する学びを一九九三年から始めたのである。

 信州、丸子町、霊泉寺、その山ひだの一角、清流のかたわらに、こもって学び、心をあつくして共に祈り、真理について討議すべき格好の場を見い出し、さまざまの教派から人々が集まった。集まった者たちはここに日本の教会の混迷を打破する道が開けるのではないかと期待をもって回を重ね、同志の数は次第に増し、受けた益を広く分かち合うための記録も出版されるようになった。

 これは指導者に幻を教えられる運動ではない。ここには特定の教派の影響もない。敢て言うならば、それぞれの教派に忠実に仕えつつも、教派の硬直化と曖昧さに危惧を抱く人たちが、自発的に集まって自分たちのうちに主キリストの支配を再建しようとする営みである。

 志を同じくし、憂いをともにする主にある兄弟姉妹がこの企てに協力し参加して下さるとともに、記録がひろく用いられて主の栄光に仕えることを願ってやまない。

 

 主の年一九九八年 一月

信州夏期宣教講座実行委員会

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